ファウンテインズを聞くなら大体そのアルバムの3曲目まで聞けば彼らがどんなバンドかわかる(4枚目のアルバムはちょっと違うけど)。 このアルバムは彼らのファーストアルバムだけど、「Radiation Vibe」「Sink To The Bottom」「Joe Rey」まで聞けば、彼らが優れたメロディーメーカーであるかがすぐにわかる。 彼らの曲というのは同時期に良く比較されたウィーザーとはちょっと違ってて、大体の曲に登場人物がいて、その人物がどんな人なのかみたいなのを歌っている曲が多い。 ウィーザーにもそういう曲が多いのだけど、あれはリヴァース・クオモという人物の内面を投影した人格であって、ファウンテインズはその架空の登場人物を使ってあまりパーソナルになりすぎずにジョークめいた軽快な歌詞を書く。 なのでウィーザーはエモ、感情の人であり、ファウンテインズは職人だというのがワタクシの印象。 前者はわかりやすいので売れやすいのですが、職人芸って言うのは派手さもないしなかなか評価が難しいのではないかと思います。 このアルバムも評価ほどは世間に浸透せずに、彼らが注目を集めるのは実際には3枚目のアルバムからです。 でも、このファーストは初期作品にして彼らの「曲で勝負する」という揺るぎない方向性が現れていて、彼らが好きなワタクシとしては何回聞いても飽きないし、作品として全然色褪せない。 取り立てて先進性のない彼らなので音楽史的には全く表出しないバンドだけど、こういう地のクオリティーが高いバンドこそが後々まで長く愛されるのではないかとワタクシは思うのです。 あとどうでもいいけど、ワタクシが持っているCDとジャケットが違う。 ワタクシのは白地にドラムセットみたいなシンプルなのでした。 なんか1stだけ他のアルバムジャケとは異質な感じがしてたんだけど、もしかして国内盤オリジナルだったのかな。
動画は「Sink To The Bottom」。 この曲を聞いただけでワタクシは好きになってしまいました。 3曲聞くだけで十分って冒頭に書いちゃいましたけど、彼らのアルバムは本当に捨て曲が少ないです。 何度も繰り返し聞いているので、最近はアルバム最後に収められている「Karpet King」がワタクシの中ではキている曲です。 でも中盤の「Survival Car」や「Please Don't Rock Me Tonight」も好きだし…と本当に好きなバンドなんです。 もし、今度来日することがあれば見たいバンドの一つであります。 あと職人なんでポンポンとアルバム出さないのが辛い所です。 売れると逆に守りに入ってしまうみたいだしなぁ。 難しい職人達です、本当に。