
【あらすじ】若い女が大好きな60過ぎの富豪ハリーは、恋人マリンの別荘で倒れ、母親エリカに介抱される。彼女は劇作家として成功をおさめ、この別荘で新作を執筆中。離婚後、気ままな生活を送ってきたエリカは、傍若無人な振る舞いをするハリーに少々困り気味だったが、次第に気があうようになる。そんなとき、彼女はハリーが通う病院で知り合った、20歳年下の医師ジュリアンにひとめぼれされる。
以下、感想。
途中で自分の親世代の恋愛というのは見ていて何だかタブーを見てしまったような何ともいえない心境でした。
ただこの映画のいい所は必要以上に暗くならず、あくまでポップにその物語を描いている所。
恋愛が始まってから徐々に頑なな態度から溌剌とした表情を見せていく過程は女優さんの演技力を感じました。
キアヌが一体どこに行ったの?というぐらい途中で存在感を失いますが、あのキアヌがそんな扱いですからね。
ジャックが演じるハリーもコミカルな面だけでなく、初めての感情に戸惑う繊細な一面もあってとにかく魅力的。
ただやっぱり根底的にこの二人の演技力あっての映画という感も拭えません。
要所要所で気になるご都合主義的な展開も個人的にはちょっといただけなかったかも。
でも日本の良くある中年世代向けの恋愛映画が不倫であったり、一方が年下でとかいう何となくアンタッチャブルな設定でしか主題に持ってこれないのに対して、一歩間違えれば単なる痛い二人としかなりえなかった「50齢にして初めての恋を知る」という物語をこうも面白く見せてくれたのには感動しました。
敢えて主演二人の老いをネタにしたジョークが随所に散りばめられているのも功を奏しているのでしょうね。
特に初めての夜の下りは今後の夫婦生活の参考になりそうですw。