Number Girl / OMOIDE IN MY HEAD 1〜BEST & B-SIDES〜

98年組というのは日本の音楽シーンに多大な影響を与えていると思う。
くるりは日本的な叙情感をメロディーにのせながら、それを様々な民俗音楽(岸田氏の変態的な守備範囲の広さの反映だと思われるが)と融合させ、次々に実験的なサウンドを作り上げた。
スーパーカーはキラキラのギターポップから彼らにしか出来ないエレクトロニカとロックの融合を成し得た。
中村一義はビートルズを味方に、儚げな声で歌う内省的な歌詞をどこか懐かしげなメロディーにのせて表現した。
プリスクールはシーンとか言語とか関係なく好きなことを好きなだけやって突き抜けていった。
しかし、今もっともシーンに影響を与えているといえるのがナンバーガールではないだろうか?
彼らの都市生活の一部分を鋭角に切り取った世界観、和的なメロディーを取り入れたサウンドというのは当時、彼らでしか表現できなかった。
当時のロックには「和的な表現をロックに取り入れることはダサい」という暗黙の了解のような物があった気がする。
しかし、今を顧みればどうか?
アジカンはもろにポストナンバーガールである。
ていうのもね、証拠としては君繋ファイブエムに収録されたN.G.Sはナンバーガールシンドロームの略ですから。
そう、ナンバーガールによって日本人は日本でロックを鳴らすことを恥じなくても良くなった、なんて暴言も吐いてしまってもいいのかも。
まあ、それはさておき。
ナンバーガールファンにもこれからナンバーガール聴こうかなと思う人にとってもオススメできる一枚。
ただやっぱりこれ聴くとナンバーガールはライブバンドだったんだなぁって気がしますね。
つーか、アジカンがポストナンバーガールって書きましたけど、本当は同世代なんですよね。
つまりウィーザーやグリーンデイを聞いて育った世代がナンバーガールによって文化の壁を取り払われた完成系としてアジカンがあるというか。
とにかく、アジカンがあんなに率直な和的パワーポップを鳴らせるのかを知りたければ、聴こうナンバーガール!